てんかん持ちOLの徒然日記

気の向くまま。

2.全部で4本抜きました。~抜くならお早めに~

続き。前回はこちら↓

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今回は抜歯について具体的に。

 

①最初の通院。

 総合病院に最初にいったとき、てんかんの主治医の紹介状しか持っていっていなかったので、「歯科の紹介状はないの?」って聞かれました。わざわざ二通も必要ないだろうと思ったし、結果的に何も問題はなかったのですが、あれで正解だったのかはいまいち不明です。

 治療方針を決めるとき、一本ずつ抜いていく方法、二本ずつ抜く方法、四本一気に抜く方法と、どれがいいか聞かれました。さっさと終わらせたかったのですが、四本一気だと入院になるとのこと。仕事上入院は無理だったので、二本ずつ抜く方法を選択しました。

 個人的に面白かったのは、前紹介してもらった歯科医だと片方抜いたら、その一週間後に反対側を、という話だったのに、この総合病院だと期間をあけたいから反対側は一か月後ということ。病院によって方針が違うなぁと(結果的には大正解になったんですけどね…)。

 

②二度目の通院。右側上下の抜歯。

 自分の場合、右側の上下はきちんとはえている状態でした。心臓バクバクで挑んだ割には、「え、もう終わり?」というようなあっさり感。手術時間も30分ほどで済みました。帰りに薬局で化膿止めやら痛み止めやらをもらって帰りました。手術中はずっと口を開けてたので、唇がからっからになってしまって、みかねた助手のお姉さんがワセリン的なものを塗ってくれたのがとても助かりました。

 口元だけ穴があいたブルーシートのようなものを被せられて、視界は何も見えないのですが、助手のお兄さんが「今、××してますー」「あともう少しですー」って状況を教えてくれるので安心感がありました。メインの歯科の先生は抜くのに全力で、鼻息が耳に届くほど。力を入れてくるので腕がぷるっぷる震えているのが伝わってきました。手術とは聞いていたけど、どっちかというと工事。しかも思ってた以上に物理的でした。

 初めて知ったんですが、歯って2~3本に根(歯茎側?)が分かれているそうです。手術後、先生が「ごめん、一本折れて残しちゃった☆」って言われてパニック。ただそのあと、「大丈夫、そのうち自然に骨と合流するから!」との情報をいただき…。人類の神秘を感じました。人体半端ねぇ。

 

 人によりけりですが、術後の経過として私の場合、思ってたより頬は腫れませんでした。言わなければバレないレベル。大体10日間ぐらい痛かった。しかも親知らずという重しがいなくなったからか、他の歯が微妙に動いてしまったというか、好き勝手し始めたというか。ふとした拍子に抜けるんじゃないかとひやひやものでした。

 食事は基本的に左側(反対側)で。なんだかんだで完全に元通りという時点には一か月ほどかかりましたので、一か月後に次の予約入れておいてよかったなぁ、と…。タイミング悪いことに痛みのピーク時と生理が被ってしまって、全体的にぼーっとしながら仕事してました。

 

③三度目の通院。左側上下の抜歯。

 本当の地獄はここにありました。

 左側上下の抜歯のため、三度目の通院になりました。まず私の左側の親知らずの状態ですが、上は右と同様きちんと生えているけど、下が半分埋まっている状態です。

 病院にて、さぁ、下から抜こうとやってみたものの…一時間ぐらい経過してもうんともすんともいわなくて。途中でバイトブロックを口に突っ込まれました。これは口をずっと開けているのがそもそもつらいので、それを補助してくれるスポンジのようなもの。まさに名は体を表す。

 歯が半分埋まってるから、まずドリル?で歯茎を切って、なんとか掴める状態まで持っていって、器具で掴んで左右に?ぎーこぎーこ揺らしたり、口の外から押してみたものの、見事にびくともせず…。

 個人的にきつかったのは、前回いた状況を説明してくれる助手さんがいないこと!代わりの方は多分実習生だったんじゃないかな…。唾を吸う器具を持ったり、口を開ける補助をしたりと彼女本来の務めは果たしていたんですが、今どういう状況なのか説明は一切なくて、主治医も抜くのに精いっぱいだからとてもそんな余裕はなく。一時間以上一切会話も説明もなく機械音しか聞こえない状況だったので、暗闇をさ迷っていた感覚でした。進んでいるのか、後退しているのか、どうなっているのか。あとどれくらいで終わるのかが全く把握できないのが本当につらかったです。

 三度目の通院ともなると、そろそろ現場の上下関係と病院のシフトを把握できるようになります。今までの状況から状況説明の助手のお兄さんは現場のNo.2で、私の手術が思ってたより長引いたからその日予定されていた他の患者のオペが回らなくなって、二番手さんは他に回ったことが、現場の会話で把握できたので、心の中ですいませんー!って謝りっぱなしでした。

 指に心拍を測る装置と、腕に血圧をはかる装置を巻いてたんですが、そいつが5分ごとに腕を締め付けてくるもんで、その痛みでかろうじて時間を把握して、圧迫感で意識を保つというぎりぎりの状態でした。「こんなに痛くて、つらくてストレス溜まってるのに、発作起きないの!?逆に凄くない!?」と謎の逆切れを起こしてました。

 

 なんとか左下を抜いた頃にはぐったりしていて、先生に「残りは別の日に回す?」と聞かれたぐらいでした。でも仕事を調整するのが手間なので左上もお願いして、こちらも抜歯。なぜか左上も頑固で全く動かなくて、ちゃんとはえているのに抜けない…。途中で先生が交代し、現場のNo.2のお兄さん(私より後に予約が入っていた患者さんが終わったみたいで)に抜いてもらう始末でした。

 上下抜き終わった後、水平にしていた椅子を起こしてもらったんですが、ずっと(二時間以上?)横になっていたので、血が戻ってくるまで時間がかかって、会計まで歩く力もなくその場のソファでしばらく座っていました。

 

 帰りも前回と同じく薬局に行って同じ薬をもらって、ふらふらながらどうにか家まで帰宅しました(本当によく帰ってこれたよね…)。

 

 

~あとちょっと後日談です~↓

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